つらい膝の痛み。「歩くのが億劫」「階段の上り下りが怖い」など、日常生活のふとした瞬間に感じる痛みは、本当につらいものですよね。
「なんとかしたい」という思いから、自己流でマッサージをしたり、とりあえず膝を伸ばすストレッチをしてみたり…。しかし、そのセルフケア、本当にあなたの症状に合っていますか? 実は、良かれと思ってやったストレッチが、かえって痛みを悪化させてしまうケースも少なくないのです。
本記事では、理学療法士の監修のもと、膝の痛みの根本原因にアプローチする、安全かつ本当に効果的なストレッチだけを厳選して9つご紹介します。
オフィスで座ったままできる簡単なものから、夜にリラックスしながらできるもの、さらには「ストレッチをやってはいけない危険な症状」まで、専門的な視点から徹底解説します。

その膝の痛み、すぐストレッチして大丈夫?まず確認すべき3つのこと
「膝が痛いから、ストレッチで和らげよう」と考える方は多いでしょう。しかし、ちょっと待ってください。症状によっては、自己判断でのストレッチが逆効果になる危険性があります。
もしあなたの膝に以下の3つの症状のいずれかが見られる場合、ストレッチは中断し、まずは整形外科の受診を優先してください。
- 熱を持っている(熱感がある): 痛む部分が腫れていたり、触ると熱っぽく感じたりする場合、関節内部で炎症が起きているサインです。
- 安静にしていてもズキズキ痛む: 動いていない時や、夜寝ている時にも強い痛みを感じる場合も、炎症が活発になっている可能性があります。
- 膝がグラグラする(不安定感がある): 歩いている時に膝がガクッと折れそうになる、力が入らないといった症状は、靭帯や半月板の損傷も考えられます。
これらの症状がある時にストレッチを行うと、炎症を悪化させてしまう恐れがあります。まずは専門医の診断を受け、原因を特定することが、安全な回復への第一歩です。
なぜ膝周りのストレッチが痛みの緩和に効果的なのか?
「膝が痛いのに、なぜ太ももやお尻のストレッチが効くの?」と不思議に思うかもしれません。実は、膝の痛みの多くは、膝関節そのものではなく、膝を支える周りの筋肉が硬くなることで引き起こされています。
特に、太ももの前側にある「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」や裏側にある「ハムストリングス」、そしてお尻の筋肉は、膝の曲げ伸ばしや歩行時の衝撃吸収に深く関わっています。
これらの筋肉がデスクワークや運動不足で硬くなると、柔軟性が失われ、膝関節に直接的な負担がかかります。筋肉が骨を引っ張る力が強くなり、お皿(膝蓋骨)の動きが悪くなったり、関節の隙間が狭くなったりして痛みが生じるのです。
したがって、ストレッチでこれらの筋肉をじっくりとほぐし、柔軟性としなやかさを取り戻すことが非常に重要です。筋肉が本来のクッション機能を取り戻すことで、膝への負担が自然と軽減され、痛みが和らいでいくのです。
【座ったまま】オフィスや自宅で簡単!膝痛改善ストレッチ4選
長時間座っていると、どうしても膝周りの筋肉は凝り固まってしまいます。ここでは、椅子さえあればどこでもできる、手軽なストレッチを4つご紹介します。仕事の合間やテレビを見ながら、こまめに行う習慣をつけましょう。
1. 太ももの前側(大腿四頭筋)を伸ばすストレッチ
立ち上がる時や階段を上る時に膝が痛む方は、特にこの筋肉が硬くなっている可能性があります。
- 椅子に少し浅めに座り、背筋を伸ばします。
- 片方の足首を手で持ち、かかとをお尻の方へゆっくりと引き寄せます。
- 太ももの前側が「イタ気持ちいい」と感じるポイントで、20〜30秒キープします。
- 反対側の足も同様に行います。
ポイント:体が前に倒れないように、お腹に軽く力を入れて姿勢を維持しましょう。
2. 太ももの裏側(ハムストリングス)を伸ばすストレッチ
ハムストリングスが硬いと骨盤が後ろに傾き、猫背の原因にもなります。姿勢の悪さが膝への負担を増やすため、しっかりほぐしましょう。
- 椅子に浅めに座り、片方の足を前にまっすぐ伸ばします。かかとは床につけ、つま先は天井に向けましょう。
- 背筋を伸ばしたまま、股関節から上半身をゆっくりと前に倒していきます。
- 太ももの裏側が心地よく伸びるのを感じながら、20〜30秒キープします。
- 反対側の足も同様に行います。
ポイント:背中が丸まると効果が半減します。常におへそを前に突き出すようなイメージで行いましょう。
3. お尻(梨状筋)を伸ばすストレッチ
お尻の筋肉は、歩行や走行時の衝撃を吸収する重要なクッションです。ここの柔軟性は、膝を守る上で欠かせません。
- 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばします。
- 片方の足首を、反対側の膝の上に乗せ、「4」の字を作ります。
- 背筋を伸ばしたまま、上半身をゆっくりと前に倒します。
- 乗せている足のお尻が伸びているのを感じながら、20〜30秒キープします。
- 反対側の足も同様に行います。
ポイント:乗せている足の膝を、軽く手で下に押してあげると、よりストレッチ効果が高まります。
4. 足首を回して、ふくらはぎの緊張をほぐすストレッチ
見落とされがちですが、足首の硬さは地面からの衝撃をうまく吸収できず、膝への負担を直接的に増やします。
- 椅子に座り、片足を少しだけ床から浮かせます。
- つま先で大きな円を描くように、足首をゆっくりと内外にそれぞれ10回ずつ回します。
- 反対側の足も同様に行います。
ポイント:速く回すのではなく、「ゆっくり」「大きく」を意識することで、ふくらはぎやすねの筋肉までほぐれます。
【寝ながら】リラックスしてできる!膝痛改善ストレッチ5選
一日の終わりに、ベッドや布団の上で心身ともにリラックスしながら行えるストレッチです。体に余計な力が入りにくいため、より深く、じっくりと筋肉を伸ばすことができます。寝る前の新習慣として取り入れてみましょう。
1. 太ももの前側(大腿四頭筋)を入念に伸ばすストレッチ
座って行うよりも体重を利用できるため、より効果的に太ももの前側を伸ばすことができます。
- 体の左側を下にして横向きに寝ます。頭は腕や枕で支えましょう。
- 上になっている右足の甲を手で持ち、かかとをお尻にゆっくりと引き寄せます。
- 太ももの前側がしっかり伸びるのを感じながら、30秒ほどキープします。
- 体の向きを変え、反対側の足も同様に行います。
ポイント:腰が反ってしまうと、腰を痛める原因になります。おへそを少しへこませるように意識すると、腰が安定します。
2. 太ももの裏側(ハムストリングス)をタオルで伸ばすストレッチ
体が硬くて前屈が苦手な方でも、タオルを使えば無理なく効果的にハムストリングスを伸ばせます。
- 仰向けに寝て、片方の足の裏にタオルをかけ、その両端を両手で持ちます。
- 膝は軽く曲げたままで構いません。ゆっくりと天井方向へ足を持ち上げていきます。
- 太ももの裏側が「イタ気持ちいい」と感じる角度で止め、30秒キープします。
- 反対側の足も同様に行います。
ポイント:タオルを引っ張る力で、無理に足を上げすぎないように注意しましょう。
3. 太ももの内側(内転筋)を伸ばすストレッチ
内転筋は膝の左右の安定性を保つ重要な筋肉です。ここをほぐすことは、O脚の改善にも繋がります。
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。
- 両足の裏をぴったりと合わせます。
- そのままゆっくりと、両膝を外側に開いていきます。
- 股関節と太ももの内側が伸びているのを感じながら、30秒ほどリラックスしてキープします。
ポイント:重力に任せるように、膝の力を抜いて行うのがコツです。
4. 太ももの外側(腸脛靭帯)を伸ばすストレッチ
ランニングや長時間のウォーキングで膝の外側が痛む「ランナー膝」の方に、特に効果的なストレッチです。
- 仰向けに寝て、右膝を胸の方へ引き寄せます。
- 左手で右膝の外側を持ち、体をひねるように、膝をゆっくりと左側の床に近づけていきます。この時、右肩は床から浮かないようにしましょう。
- 太ももの外側からお尻にかけて伸びを感じながら、30秒キープします。
- 反対側も同様に行います。
ポイント:腰に痛みを感じる場合は、ひねる角度を浅くして調整してください。
5. お尻の奥深く(中殿筋)を伸ばすストレッチ
歩行時のふらつきを防ぎ、骨盤と膝の安定性を高める「中殿筋」をピンポイントでほぐします。
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。
- 右足の足首を、左膝の上に乗せます。
- 左足の太ももの裏側を両手で抱え、ゆっくりと胸の方へ引き寄せます。
- 右側のお尻の奥が伸びるのを感じながら、30秒キープします。
- 反対側も同様に行います。
ポイント:頭が浮いてしまう場合は、首の力を抜き、枕などを使いましょう。

ストレッチの効果を最大化する3つのポイントと注意点
せっかくストレッチに取り組んでも、やり方を間違えては効果が半減するどころか、かえって筋肉を痛めてしまう可能性もあります。安全かつ効果的に行うために、以下の3つの鉄則を必ず守ってください。
ポイント1:痛みを感じるほど伸ばさない。「イタ気持ちいい」が目安
「痛いほど効く」というのは大きな間違いです。強い痛みを感じるまで伸ばしてしまうと、筋肉は危険を察知して、逆に縮こまろうとする防御反応(伸張反射)を起こします。これでは本末転倒です。あくまで「気持ちよく伸びているな」と感じる範囲で止め、心地よさを味わいましょう。
ポイント2:呼吸は止めずに、ゆっくり長く吐く
ストレッチ中に無意識に息を止めてしまう方がいますが、これはNGです。息を止めると筋肉が緊張し、うまく伸びてくれません。「ふーっ」と細く長く息を吐きながら筋肉を伸ばしていくと、心身をリラックスさせる副交感神経が優位になり、筋肉の緊張が解けてストレッチ効果が格段にアップします。
ポイント3:お風呂上がりなど、体が温まっている時に行う
筋肉は、温度が低いと硬く、高いと柔らかくなる性質があります。ストレッチを行うベストタイミングは、入浴後や軽いウォーキングの後など、血行が良くなり体が温まっている時です。逆に、起床直後など体が冷え切っている時は、筋肉が硬く傷つきやすい状態です。もし朝に行う場合は、急に伸ばさず、いつもより軽めの範囲で行いましょう。
ストレッチと合わせて行いたい!膝痛の再発を防ぐための生活習慣
ストレッチは、今ある痛みを和らげる対症療法として非常に有効です。しかし、痛みの根本原因が生活習慣にある場合、それを改善しなければ再発を繰り返してしまいます。
ストレッチと並行して、以下の点も見直してみましょう。
- 座り方・立ち方の癖:足を組む、いつも同じ側の足に体重をかけて立つなどの癖は、骨盤の歪みを通じて膝に負担をかけます。
- 歩き方:かかとから着地し、つま先でしっかり蹴り出す正しい歩き方を意識するだけで、膝への衝撃は大きく変わります。
- 体重管理:体重が1kg増えると、歩行時の膝への負担は約3kg増えると言われています。適正体重を維持することは、最高の膝ケアです。
- 靴選び:クッション性が低かったり、サイズが合っていなかったりする靴は、膝痛を悪化させる原因になります。自分の足に合った、衝撃吸収性の高い靴を選びましょう。
整体院AIN「志村院長」から一言!

当院ではセルフケアとしてストレッチの指導も行っていますが、ご自宅での実践状況を伺うと、時間が足りなかったり、動かし方が少しズレているケースが多く見られます。ストレッチは正しい方法で行わなければ効果が出にくく、場合によってはかえって体を痛めてしまうこともあります。効果を高めるためにも、ポイントを確認しながら安全に続けることが大切です。
安全かつ効果的な方法を当院ではお伝えしています。
膝痛ストレッチに関するよくある質問(Q&A)
最後に、膝の痛みやストレッチに関して、多くの方が抱く疑問にお答えします。
Q1. ストレッチは1日に何回、どれくらいの時間やればいいですか?
A1. 1つのストレッチにつき「20〜30秒」を1セットとし、1日に「2〜3セット」行うのが理想的です。 一度に長時間まとめて行うよりも、例えば「朝起きた後」「仕事の合間」「お風呂上がり」など、生活の中にこまめに取り入れる方が習慣化しやすく、筋肉の柔軟性を維持する上でも効果的です。
Q2. O脚やX脚でも、これらのストレッチは効果がありますか?
A2. はい、効果が期待できます。 O脚の方は太ももの外側や前側の筋肉が張りやすく、内側の筋肉(内転筋)が弱っている傾向があります。逆にX脚の方は、内側の筋肉が硬くなっていることが多いです。今回ご紹介したストレッチは、これらの硬くなった筋肉をほぐし、筋肉のバランスを整えるのに役立ちます。継続することで、脚のアライメント(骨の配列)改善をサポートします。
Q3. ストレッチをしても痛みが改善しない場合はどうすればいいですか?
A3. 1〜2週間、真面目にストレッチを続けても痛みに全く変化がない、あるいは以前より痛みが強くなる場合は、セルフケアで対応できる範囲を超えている可能性があります。 痛みの原因が、筋肉の硬さだけでなく「変形性膝関節症」や「半月板損傷」「靭帯損傷」など、関節内部の問題であることも考えられます。自己判断を続けず、必ず一度、整形外科を受診して専門医の診断を受けることを強くおすすめします。
整体院AIN‑アイン-のアプローチと相性
整体院AIN‑アイン-では、ただその場しのぎの施術に留まらず、痛みの根本原因の特定と、再発しにくい身体づくりを重視しています。
国家資格を持つ院長や施術スタッフが、豊富な臨床経験に基づき、丁寧なカウンセリングと検査で身体の本質を分析。そのうえで個々に合ったケアを提供しています。
さらに、施術後のセルフケア指導も重視し、施術効果を持続させるためのエクササイズや姿勢改善法を体系的にお伝えします。
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まとめ:今日からできることから始め、痛みのない毎日を目指しましょう
本記事では、膝の痛みを緩和するための効果的なストレッチを9つご紹介しました。
重要なポイントは、膝の痛みは、太ももやお尻など「膝を支える周りの筋肉」の硬さが原因であることが多いという点です。今回ご紹介したストレッチは、座ったまま、あるいは寝ながらでも、これらの筋肉に的確にアプローチできるものばかりです。
ストレッチを実践する際は、以下の3つの鉄則を必ず守ってください。
- 「イタ気持ちいい」範囲で伸ばす
- ゆっくり呼吸をしながら行う
- 体が温まっている時に行う
これらのポイントを守ることで、安全かつ効果的に膝の柔軟性を取り戻すことができます。
まずは一日5分、できそうなストレッチ一つからでも構いません。毎日の生活に少しずつ取り入れ、継続することが痛みの改善への一番の近道です。
もし膝痛の悩みを抱えている方や、ストレッチでは改善が見られない方は、ぜひ一度「整体院AIN」にご相談ください。 私たちは、あなたの体の状態を的確に見極め、一日も早い改善と再発しない体づくりのために、全力でサポートすることをお約束します。お電話でのお問い合わせも受け付けておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。
